赤松産業

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“地域・人・技術” 明日の伯耆を拓く 赤松産業

リサイクル部

土壌改良

香取

香取(事務所)より大山北壁を望む

香取からはじまった、酪農農家と共同でつくる「土壌改良材」

【香取地区】 
国立公園大山北西の麓標高300~800mに位置する香取地区は、終戦後引き揚げ者を中心に入植した開拓農地です。道路・電気・水道などのインフラが整備されていないジャングルのような原野を、入植一世達は高い標高と寒冷気候などの厳しい自然条件下切り拓いてきました。現在は国のパイロット事業などで一旦拓かれた広大な農地が、離農や高齢化から風雨に晒され荒廃が進行する問題に直面しています。

◯香取の名称について:
鳥取県西伯郡大山町香取地域を指す「香取」は、戦後(昭和21年~)は香川県綾歌郡栗熊村(現丸亀市)からこの地に集団入植が行われたため、(香川県+鳥取県)から付けられた地名です。


香取開拓の歴史

その開拓の歴史は苦労の連続でした。
香取開拓の歴史

酪農は香取地区が先進的に取り組んだ農業です。寒冷地、積雪、強風などの厳しい自然条件下のもと、広大な土地に餌となる牧草を育て、乳牛を飼育することで生計を支えてきました。
しかし近年は離農、高齢化の進行、さらに買取価格の低迷、飼料の高騰に晒されています。

カチカチの牧草地を何とかしたい

健康な牧草は牛が健康に育ち、生乳の搾取量の増加、そして質の良い生乳となるのに必要な飼料です。
しかし近年は牧草地が酸性化し、元々粘土質のため、カチカチとなった牧草地が増え、牧草の量、質と共に深刻な状態でした。

カチカチになった荒廃農地

赤松産業大山工場の周辺にも「カチカチの牧草地」が見られ、農家の方からは「輸入した牧草(飼料)を購入している」と話を聞きました。
そこで、「私たちの技術で何とかしたい」「お役にたちたい」と思いたち、研究のための牧草地を求め、土壌改良の試作を繰り返しました。

トップメッセージ
「次の世代に農地を残す」
香取入植以来60年以上を経てきました。農地は入植一世から二世に託されています。今後三世・四世の為に、よりよい農地を継承することが大切と考えています
木材のリサイクルから土壌改良

公共事業などから派生する木材を「資源」と考え、大山工場と周辺で牧草地の表土形成に役立つ土壌改良剤の開発に取り組んでいきました。

木材を土壌改良材用に破砕

荒廃農地に土壌改良材(木材チップ)を使用

試験農場でスクスクと育つ研究の中の牧草地

土壌改良で元気に育つ牧草

荒廃農地(奥)と改良した土壌(手前)

農業は将来必ず必要とされる

食料の自給率、世界的な人口の増加と後進国の食事事情の変化などから私たちは農業は必ず必要とされるようになると確信します。そのために地産地消の地産のお役にたちたいと考えています。

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